#行先
私達は 生きて
生きて
生きて
生きて
何処へ行くのでしょうか…
#幸福
何が本当で 何が嘘で
何が正しくて 何が間違いなのか
誰を信じて 何を信じて
何所に行って 何をすれば
いつ 許されるのか...
そして
それは「幸福」という名の現実に 繋がるのか
どうか 僕をたすけて...
#軌跡
悲しい事 辛い事 淋しい事
裏切る事 避ける事 醜い事 残酷な事
恐い事 見たくない事 逃げる事 嫌になる事
嫌われる事 汚くなる事 泣ける事 見えなくなる事
今はつらいけど
今が 未来に 繋がるならば
苦痛が 幸せに 変化を遂げるのならば
今はこのままで いいのかもしれない
#望み事
淡い恋心なんて 分かりません。
人を好きになんて ならなくなりました。
これはきっと自分が望んだ事なのに、
そんな自分に嫌気が刺します。
どうすれば 私は人から逃れられますか?
どうすれば 私は人から必要とされますか?
#排除
何も要りません
何も要りませんから、
私に期待をさせないで下さい。
もう 私のコトを忘れて下さい。
もう もう 要らないから。
#憶
私はこの場所から 立ち去る事になる
昔はこんな事が在った...と 笑って言えるように
いつ捨てても しっかりと心の中に想い出として 残るように
いつ戻って来ても 帰ることが出来るように
此処に訪れ 留まる事にならないように
閉じ籠ってしまわぬように
いつでも 扉を開けて前にすすめるように
#クモノキオク
今 追い越した雲は
いつ 私に追い着くのか
追い着いた時
雲は 私の知らない形に
そして 雲は私を忘れて…
#飛行機雲とお月さま
とても綺麗な夕日も
私の薄汚い心で濁ってしまいます。
夕日の片隅には
そんな私を静かに見下ろす 白い月が出ていました。
しかし 夕日は
ちっぽけな濁りなど掻き消すように 神々しい光を放ち
静かに 光を飲み込むのでした。
#不安要素と星の塵
頑張ってるのに
いっぱい努力してるのに
どうして神様は
望みを断ち切るの?
ドラマみたいな奇跡だって
あってもいいじゃない
これ以上 笑顔を奪わないで
少しでも奇跡を残して
#星に願いを
私の力じゃ叶わないから
悪足掻きに 星にでも縋ろうと
せっかく空を見上げたのに
虚しいくらい 真っ暗な空
いつも薄っすら見えている星も
今日に限って 暗闇に身を潜める
やっと見つけた星は
ピカピカと点滅しながら
私の頭の上を横切っていった
星にすら縋ることのできない私に
今 なにができるのか
#白煙
頭上の空は どこまでも果てし無く青く
首元の空気は 澄み切って冷たく流れ
指先の傷は 跡も残らない程に綺麗に消えて
足元の影は 静かに薄く這う
僕の面影など どこにも残らないだろう
それでも僕はここで ただここで生きていたいと思った
#月見
きれいに光る 白く美しい月
月のまわりを流れる雲は 月光に照らされ薄く透ける
私の頭上 空高くある月が 私を照らすことはない
月光を浴びた私は ただ朧気できれいでもない黒い影を
地面に這いつくばわせながら
自分の姿を確認するの
私もあの雲のように 空に昇れば
こんな思いしなくてすむのかな
#開放
ぼんやり考えた 静かな曇り空の日
「私に足りないモノはなに?」
すぐに思いつかなかった
地位も名誉もお金も容姿さえ
これと言ったものは持ち合わせていないし
特に誰かに必要とされていないし
足りないモノなんて数え切れないだろうけど
なぜか その一瞬だけは
足りないモノなんてない気がした
だって私は持っている
今この瞬間を感じられる五感と
今この瞬間を感じられる心と
今この瞬間を感じられる時間と
これだけあれば 私の手はいっぱいだから
何にも持っていないけれど
足りないモノはない気がした
#人繋ぎ
あぁ はじまる この世界
ヒトの造り出す この世界は あまりにもせまい
ヒトとヒトの間にしかできない この世界は
とっても とっても 生きづらい
ヒトとヒトの間にしかできないから
ヒトと向き合うことが つらくなる
ヒトとヒトの間にしかできないから
ひとりになると こわくなる
でも この世界でしか 息ができないことも 知ってる
ヒトとヒトの間にしかできないからこそ
ヒトが温かいものだと きづく
ヒトとヒトの間にしかできないからこそ
一緒にいられることに 安心する
ヒトとヒトとヒト々々に
わたしの世界は
もたらされ
まどわされ
うばわれ
あたえられ
もたれあって
そして
この世界に沈んでいく
#跡形
手首に傷はつけない
これは私の最後のプライド
これが崩れたら
もう自分を助けてあげられないから
だから手首だけは
絶対にやっちゃいけない
絶対に触れちゃいけない
どんなにつらくても
最後までこれだけは守ろうと決めた日
人を失うことを初めて怖いと思った日
絶望なんて訪れずにただ穴が空いた日
汚さが怖くなって穴を空け続けた日
今も広がり続ける 明日を見渡せる傷
希望なんて持たないと決めた日
希望に縋り続ける今日
答えもぬくもりも薄れ続ける今
手首に傷はつけない
これは最後のプライド
これが最後の言葉
#モノラル
閉じ込めて 蓋をして
理解を求めずに ただ黙り込む
それでいいと思ってた
それでいいと思ってる
こんな感情やこんな思いを
わざわざ外に出さなくても いいじゃないか
中途半端で踏み込むな
中途半端に信じるな
自分で満足するために踏み込むな
自分が満足するために声を荒げるな
言わないから分からない
伝えないから信じあえない
分かってるよ そんなこと
いい加減歳をとってるだけ
知ってるよ そんなこと
でも
もう
信じるとか 信じないとか
素顔とか 笑顔とか
言葉とか 愚痴とか
自分とか 他人とか
境界線が薄れているから
線を何度も引きなおす
ぐちゃぐちゃに混ざってしまう前に
その汚濁におぼれてしまう前に
だからすべてを閉じ込める
溢れないように
誰にも見つからないように